写真の画質を一変させる加工が簡単にできるフォトブックとして
- ビスタプリント
- フォトジュエルS
- マイブック
の3社を、それぞれ実際に印刷したものスキャニングして、仕上がりを比較しました。
目次
おしゃれな写真加工をフォトブック編集ソフトでしてみる
- ビスタプリントのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- ビスタプリントのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
写真加工の注目点は、カラー写真をモノクロ写真・セピア写真に変える機能です。
モノクロはモノクロームの略語で、単色(1種類の色)のことです。モノクロ写真には、グレー単色の明暗で画像を表現する白黒写真と、セピア単色の明暗で描くセピア調の写真があります。
セピアとは、本来、モノクロ印画紙の銀塩写真が経年劣化して黄ばんだり褐色に変化した色調のことです。20世紀の前半にはセピア(暗褐色)のインクで新聞・雑誌の挿絵や写真を印刷することが流行したため、現在でも懐古趣味的なモノクロ写真の基調色として使われています。白黒やセピアの写真をアクセントに使うことで、おしゃれな印象のフォトブックに仕上がります。
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写真加工ができる3社を比較
- ビスタプリントのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- ビスタプリントのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- フォトジュエルS 写真加工 スキャニング
- マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
画像加工 | |
---|---|
ビスタプリント |
ビンテージクロム |
PhotoJewelS | セピア モノクロ 透明度 コントラスト 明るさ |
マイブック | イエローセピア レッドセピア ハードセピア モノクロ1 モノクロ2 モノクロ(明) 美白1 美白2 鮮明 白 黒 露出 コンテラスト ガンマ 色相 彩度 |
それぞれの写真加工は、同じ「セピア」や「モノクロ」でも仕上がりがかなり変わります。

ビスタプリントのフォトブック編集ソフトで写真加工をしてみました。
ダウンロード編集ソフトの「エフェクト」メニューから写真を加工できます。
配置した画像をダブルクリックすると「エフェクト」が開きます。エフェクト名をクリックでエフェクトが開きます。
印刷したフォトブックはフルフラットフォトブック(液体トナー4色印刷)です。
フェード と セピアで加工した写真を印刷した仕上がり
- ビスタプリント フェード
- ビスタプリント セピア
「フェード」(fade)とは、色あせのことです。写真全体の彩度が抑えられて、紗が掛かったようなおしゃれな仕上がりになります。
「セピア」は文字通りセピア調の写真になります。この二つの画像加工は、通常のカラー写真の中で異彩を放つ写真として目立たせることができます。元画像のグラデーションがきれいに表現されていて、ビスタプリントの他の画像加工の結果写真と比較しても味のある魅力的な写真に仕上がっています。
グレースケール、白黒ナチュラル、白黒低コントラスト、白黒高コントラストで加工した写真を印刷した仕上がり

ビスタプリント グレースケール(白黒加工)
白黒写真の画像加工は4種類もあります。
- 「グレースケール」はカラー画像の色情報を削除した白黒モードです。
- 「白黒ナチュラル」はカラー画像の彩度を下げて白黒にするのでしょうが、コントラスト(明暗対照)をやや強めにして立体感を出しているようです。
- 「白黒低コントラスト」、「白黒高コントラスト」はそのバリエーションです。
白黒写真の画像加工は、元画像の画質に応じて最適なものを選んでください。
ビンテージ系の4種類で加工した写真を印刷した仕上がり

ビスタプリント ビンテージ加工
「ビンテージ」という言葉の付いた画像加工のエフェクトが4種類あります。
ビンテージは、古い、古典的、古臭い、時代遅れという意味です。印画紙プリントやオフセット印刷の技術が今ほど進んでいなかった時代の写真印刷の画質を再現したものなのでしょう。適応させると、レトロでおしゃれな雰囲気になります。

オンライン編集ソフトの写真加工メニュー

ビスタプリント オンライン編集ソフト 写真の加工(セピア・白黒)
ビスタプリントはオンライン編集も可能ですが、オンラインでの写真加工メニューはセピアと白黒のみです。

フォトジュエルSのフォトブック編集ソフトで写真加工をしてみました。
ダウンロード編集ソフトの「写真編集」メニューから写真を加工できます。
配置した画像をクリックすると右側に「画像編集」メニューが開きます。「効果」の項目から写真加工が可能です。
印刷したフォトブックは「ハードカバー レイフラット ファインアート紙」(DreamLabo5000の7色印刷)です。
セピア、モノクロで加工した写真を印刷した仕上がり
フォトジュエルSはセピア・モノクロの2種類の画像加工が選べます。
- 「セピア」はCMYK4色の中でイエローやレッドの発色を強くし、コントラスト(明暗対照)が強くなります。セピアを100%まで適応させると、明るい部分が白飛びしました。セピアっぽさは弱くなりますがセピア50%くらいで適応させるのが良いと思います。
- 「モノクロ」はカラーがグレースケールになり、明度・コントラストはほぼ変わりません。

マイブックのフォトブック編集ソフトで写真加工をしてみました。
ダウンロード編集ソフトの「画像加工」メニューから写真を加工できます。
配置した画像をダブルクリックすると「画像加工」メニューが開きます。また、右クリックメニューの「色調調整」でも各種加工が可能です。
印刷したフォトブックは商品名「FLAT」(DreamLabo5000の7色印刷)です。
イエローセピア、レッドセピア、ハードセピアで加工した写真を印刷した仕上がり

マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
マイブックは3種類のセピア調の画像加工が選べます。
- 「イエローセピア」、「レッドセピア」はCMYK4色の中でイエローやレッドの発色を強くしたものです。
- 「ハードセピア」はコントラスト(明暗対照)が強めです。明るい部分が白飛びし、暗い部分が潰れた写真になりやすいので要注意です。
フルカラーの印刷ではグラデーションがきれいに表現されているマイブックですが、セピアの画像加工では白飛びした明るい部分と対照的な陰影部分の対比が強調されてしまいますので、写真本来の魅力が失われがちです。「あえて」コントラストの強いデザインにしたい場合は良いでしょう。
モノクロ1、モノクロ2、モノクロ(明)で加工した写真を印刷した仕上がり

マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
白黒写真の画像加工にも3種類の選択肢があります。
- 「モノクロ1」はカラー画像の彩度を下げただけの標準的な画像加工で、被写体の輪郭や陰影に変化がありません。
- 「モノクロ2」はその明るさを抑えているので全体として暗く、暗部の輪郭は不鮮明になりますが、ハイライト部分が際立つことで立体感が出ます。
- 「モノクロ(明)」は逆に明度を上げているので、ハイライト部分の白飛びに要注意です。
美白1、美白2、鮮明で加工した写真を印刷した仕上がり

マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- 「美白1」、「美白2」は肌色をきれいに印刷できるのでしょうが、1と2の違いはよく分かりません。多分、写真の画質によって最適なものが選べるということなのでしょう。
- 「鮮明」は、エッジ(輪郭)をシャープにしてくっきりとした画像になります。
白と黒で加工した写真を印刷した仕上がり

マイブックのフォトブック 写真加工(ダウンロード編集ソフト)
- 「白」と「黒」というのは用途がよく分かりませんが、画像を背景として配置するときにでも使うのでしょうか?
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