フォトブック表紙デザインのポイント
表紙デザインのデザインテンプレートが選択できるフォトブックもいくつかあります。
自分でデザインする手間が省けるので便利ですが、自分の気に入るデザインがあるとは限りません。
本当に納得できるフォトブックを制作したいなら、表紙も自由に編集・デザインができる編集ソフトのフォトブックを選んだ方がよいでしょう。
フォトブックマニアでは、表紙に使える無料テンプレートをご用意していますので、一部紹介いたします。
目次
テンプレートや素材を使ってフォトブックの表紙を作ってみよう

フォトブックマニアでは、無料ダウンロードできるフォトブックテンプレートと、フォトブック装飾用イラスト・スタンプを配布しています。
スマホからも使えるフォトブックの表紙用のテンプレートもあります。




無料デザインツールcanvaでも 表紙デザインが作れます。
以下はcanva の無料デザインテンプレートを使って横長ワイドタイプの表紙をデザインしました。
「フォトブック」のカテゴリにあったテンプレートを使っています。(→詳しくはこちら)中央に丸いスペースを設けていて、タイトルが目立ち表紙らしいデザインですね。3枚写真を配置できます。配置する写真はメリハリをつけて、手のアップ・顔のアップ・全身などと変化があるとおしゃれに決まります。
お誕生日のフォトブックをイメージしたデザイン。表紙にもぴったりです。
ポラロイド風の素材が使えるテンプレートもあります。
canvaのテンプレートを使えば、簡単におしゃれなフォトブックの表紙が作れます。
まだ見てなかったら見てね!マニアが選ぶ2021年もっともおすすめなフォトブックは…

シンプルな表紙レイアウト
上掲のようなデザインテンプレートは使わず、シンプルな表紙をレイアウトをするときのポイントを説明します。
フォトブックは編集が自由にできるフォトブックを選びましょう。

ビスタプリントの編集ソフトで作成したフォトブックの表紙(シンプルなパターン)
フォトブックの表紙の文字は、一般に
- タイトル
- サブタイトル
- ボリュームナンバー
くらいのものです。
したがって、文字レイアウトをするのは簡単なのですが、問題は表紙写真との関係です。
市販の写真集の場合は、文字を写真の上にレイアウトしていないものが多いです。写真が大切な作品であり、それを見せるための冊子だからです。写真の中に文字を挿入すると、写真の絵柄によっては文字がたいへん読みづらくなります。

写真上に文字を乗せたいとき

ビスタプリントの編集ソフトで作成したフォトブックの表紙(シンプルなパターン)


写真上に文字を載せる場合は、ある程度レイアウトのデザインセンスが必要ですが、ばっちりハマると美しくおしゃれにまとまります。
写真背景の明度差・色差のない広めの空間にタイトルを入れるのが良いです。
広告写真や雑誌のカバー写真では、通常、まず文字を含めた表紙全体のカバーデザインを確定してから、それに合わせた写真を撮影します。
フォトブックの場合も、まず表紙のサムネールやラフデザインを描いて構図と文字位置を考えておき、それに合わせた写真を撮影できれば理想です。
すでに撮影した写真の中から表紙の写真(写真上に文字を入れたい)を選ぶ場合は、「空」「白い壁」など、明度差・色差のない広めの空間が多い写真を選びましょう。
フォトブックの背表紙と背文字
「背表紙」とは?
背表紙というのは、本来、上製本(ハードカバー)の表紙で背の部分のことを指し、表と裏の表紙とは別に短冊形の厚紙が芯材として入っています。一般書籍では背表紙全体が曲面になった「丸背」と平らな「角背」がありますが、フォトブックマニアで作成したフォトブックには「角背」しかないようです。
フォトブックでは並製本(ソフトカバー)でも背文字を印刷できる背幅がある場合は背表紙と呼んでいます。
背文字は和文・縦組みが基本です。英語などの欧文の背文字は読みやすい横組みが一般的で、背幅の狭い一般書籍やフォトブックでは90度回転させた表示になります。しかし、フォトブックによっては横組みしかできないフォトブックもあります。
背文字を印刷するときは背景デザインに注意
写真が背表紙にまでかかっている場合、普通のスミ文字(ブラックの文字)では読みにくくなることがありますから要注意です。そういう場合は、白抜き文字や色文字にします。幅広の白縁を付けた文字にすることも多いようですが、装丁デザインの基本としてタイトルまわりがすっきりしないのは感心できません。
それを回避するもっともノーマルな方法は、明度差の少ない部分が背表紙にくるよう写真を配置するか、写真を背表紙にまでレイアウトしないことです。
背文字を印刷するときは十分な背幅が必要
上製本のフォトブックであれば、読みやすい大きさの背文字を印刷できるだけの背幅があります。しかし、上掲のような、並製本のソフトカバーでページ数の少ない、背幅が数ミリしかないような薄いフォトブックでは、背文字を入れない方が良いでしょう。
その薄さでは文字サイズも小さくなり読みづらいです。同じ製本タイプの一般的なパンフレットでは、背文字を入れないことがむしろ当たり前です。
また、製本作業における1~2ミリ程度の位置ズレは誤差の範囲内に起こるもので、わずか2〜3ミリほどしかない薄いフォトブックで背文字が1ミリでもセンターを外していれば、その印刷位置のズレは一目瞭然です。
なお、フォトブック業者の中でも製本会社としての伝統をもつフォトレボなどは、並製本でも丁寧な製本です。
フォトブックの裏表紙
裏表紙デザインの基本的な考え方
一般の書籍・雑誌では、表紙のどちらの面が表1(おもて表紙)なのかひと目で分かるようにデザインします。
どちらがおもて表紙なのか分かりやすいよう、裏表紙は控えめな写真をレイアウトするのがおすすめです。
表紙の正しい呼び方
出版・印刷・製本の業界では、いわゆる裏表紙のことを表4と呼びます。
表4と連続する表側の表紙を表1、その裏面が表2、表4の裏面が表3です。
ページ番号(P1など)と同様に記号で表示するときは、英語で表紙を意味する単語「cover」のイニシャルに番号を振って、C1、C2、C3、C4 と書きます。
一般に「表紙」と呼ばれているのは表1(C1)と表4(C4)のことで、そのデザインのことをカバーデザインと呼びます。